ボランタリークレジットとは?
クレジットには、国連・政府が主導し運営するものと、民間セクターが主導し運営する制度があります。
後者の民間セクター主導のクレジットを「ボランタリークレジット」と呼び、規制や政策に関わらず民間セクターによって自主的にクレジットの発行や活用が行われます。
ボランタリークレジットの認証基準
代表的なボランタリークレジットの認証基準として、以下があります。
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Verified Carbon Standard(VCS)
- 世界最大のカーボンクレジット認証制度の一つで、企業や団体が温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクトを証明し、カーボンクレジット(VCU)を発行するための基準 です。
VCSは、アメリカのVerraという非営利団体によって運営されています。 - 世界で最も広く使われているカーボンクレジット基準であり、森林保護(REDD+)、再生可能エネルギー、農業・土壌炭素貯留などさまざまな温室効果ガス削減プロジェクトに対応しています。
- 世界最大のカーボンクレジット認証制度の一つで、企業や団体が温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクトを証明し、カーボンクレジット(VCU)を発行するための基準 です。
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Gold Standard (GS)
- Gold Standard(GS) は、温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクトを認証するカーボンクレジットの国際基準の一つで、持続可能な開発(SDGs)への貢献を重視するのが特徴です。
2003年に世界自然保護基金(WWF)などの環境団体によって設立され、現在はスイスに拠点を持つGold Standard Foundationによって運営されています。
- Gold Standard(GS) は、温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクトを認証するカーボンクレジットの国際基準の一つで、持続可能な開発(SDGs)への貢献を重視するのが特徴です。
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American Carbon Registry(ACR)
- アメリカで最も歴史のあるカーボンクレジットの認証・取引プログラム で、企業や団体が温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクトを認証し、カーボンクレジットを発行するための基準 です。北米市場に強く、カリフォルニア州のキャップ・アンド・トレード(排出量取引制度)にも対応しています。
ボランタリークレジットを活用するメリット
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法的拘束力がなく、自由が効きやすい
- 国連・政府主導のクレジットはいずれも制度の拘束力が強い一方で、ボランタリークレジットは民間セクターが主導するため、政策的な制約がなく、迅速に仕組みが構築されるなど自由が効きやすい特徴があります。
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クレジット発行の対象となる事業活動・技術が多い
- 国連・政府主導のクレジットと比べ、ボランタリークレジットで認められるプロジェクトの種類は多岐にわたります。これによりボランタリークレジットの創出量・流通量が年々増加しており、自社の脱炭素戦略やストーリーに合わせて自由度の高い購入が可能です。
ボランタリークレジットの品質基準
ボランタリークレジットではそれぞれの認証基準に基づいて、クレジットの発行元となる企業・団体・プロジェクトの排出量の削減内容が検証され、保証されています。
各ボランタリークレジット基準のベストプラクティスを共有し、業界全体の底上げを目指すICROA(ボランタリークレジットの信頼性評価を行う国際NGO)が提示する品質基準は以下の通りです:
出典:経済産業省「カーボン・クレジット・レポートの概要」(2022年6月)
ボランタリークレジットを活用する際の注意点
あくまでも民間セクター主導の自主的取引であるため、現時点では、政府が設定する排出量削減に関する規制類にボランタリークレジットが適用できないケースもあります。
⚠️国や自治体向けの報告書を作成する際は、ボランタリークレジットの活用を検討される場合には、必ずご自身の責任において、当該制度におけるボランタリークレジットによるオフセットの適用可否についてご確認ください。
アメリカのカリフォルニア州の排出規制のように、民間主導のボランタリークレジットを政府系の公的規制に取り入れた例もあります(VCS、ACR、CARが適用可能)。